『本の読み方 スロー・リーディングの実践』

◎ ゆっくり読めば楽しい
本書は、徹底したアンチ速読の立場で、ゆっくりと時間をかけて読む、「質」の読書法である”スロー・リーディング”を提案している。

本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書) 本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)
平野 啓一郎 (2006/08/17)
PHP研究所

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本を”どう読むか”を考えるには、いい本だと思う。”スロー・リーディング”では、1冊の本にできるだけ時間をかけ、ゆっくりと考えながら読むことをすすめている。速読がすすめる”速く・たくさん”とは、正反対だ。

速読に関する本は、数多く出版されている。時代の流れでは、速読のような技術、思考が必要な感じがする。私自身も、ずっと以前から速読に関心があったし、『レバレッジ・リーディング』を読んでから、速読の必要性を強く感じていた。(→関連記事)

自分なりではあるが、速読をやってみると、次第に”速く・たくさん”ということに疑問が出てくる。技術が追いつかないのもあるが、本当に「量」が「質」を生むのだろうかと思う。 次から次へと、新しい本へと手を伸ばす。楽しい面もあるが・・・ 表面的なものだけをとらえている感じもする。

著者は、こう指摘する。
私たちは、日々、大量の情報を処理しなければならない現代において、本もまた、「本をできるだけ速く、たくさん読まなければいけない」という一種の強迫観念にとらわれている。「速読コンプレックス」と言い換えてもいいかもしれない。

本を速く読まなければならない理由は何もない。速く読もうと思えば、速く読めるような内容の薄い本へと手が伸びがちである。


この指摘は、私には恐ろしく当てはまる!「量」をこなしたいという意識から、どうしても読みやすいものを選んでしまう。これは「量」が「質」を生むという思いが、そうさせる。

”スロー・リーディング”は、「5年後、10年後のための読書」だという。それは、今日、明日という即効性があるわけではないが、長い目で見たときに、間違いなく、その人に人間的な厚みを与え、本当に自分の身についた教養を授けてくれるという。一方、速読は「明日のための読書」だ。

これを見たとき、「ああ、これだ!」と思った。目先のことに追われて、長期的な視点を忘れていたんだと・・・  ”速く・たくさん”読むことだけが、すべてじゃない! ”ゆっくりと時間をかけて読む”これも大切なことだと思った。

本当の読書は、単に表面的な知識で人を飾り立てるのではなく、内面から人を変え、思慮深さと賢明さをもたらし、人間性に深みを与えるものである。

コメント

はじめまして

「速読」に興味があって、ぷらぷらしてたら
たどり着きました。

「スロー・リーディング」ですか!
正反対な内容でかなり気になる

スロー・リーディングを速読で読む
なんてね。

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