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『ハイ・コンセプト』

◎ 生き延びるために!
 未来をリードするのは、何かを創造できる人や他人と共感できる人、パターン認識に優れた人、そして物事に意義を見出せる人である。
 つまり、芸術家や発明家、デザイナー、ストーリーテラー、介護従事者、カウンセラー、そして総括的に物事を考えられる人である。


ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
(2006/05/08)
ダニエル・ピンク

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 私たちの社会は、「農業の時代(農民の社会)」→「工業の時代(工業労働者の社会)」→「情報の時代(ナレッジ・ワーカーの社会)」と変化してきた。そしてこれからは、「コンセプトの時代(クリエーターや他人と共感できる人、パターン認識ができる人、物事に意味を付加できる人、などによって作られる社会)」へと変わるという。

 仕事で成功するかどうか、生活に満足を得られるかどうかは、「6つのセンス(デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがい)」に大きく左右されるようになるという。本書には、「6つのセンス」の磨き方が示されている。

 一度、デザインの道を歩み、離れてしまった私としては、今ごろデザインなの? という感じだが。デザインに関わっていた10数年前は、それほどデザインは重視されていなかった。多少デザインが悪くても、安い方がいいという感じだった。

 しかしいつしか、豊かさは深く浸透し、多くの人の物質的ニーズは過剰なまでに満たされることになった。それにより、美しさや感情面を重視する傾向が強まり、物事の意味への追求に拍車がかかったということらしい。豊かさは、「コンセプトの時代」に向かう要因の一つでもある。

 他の要因には、左脳型のルーチン・ワークの大部分が、アジアの国々で驚くほど安いコストで行われていること。オートメーションにより、コンピューターに職を奪われ始めたことだ。それにより、海外に委託できないような新たな能力、コンピューターが安く、迅速に、上手にこなすことができないような能力を、身につけなければならなくなった。

 これまでの時代を象徴する能力、すなわち「情報の時代」を引っ張ってきた「左脳的」能力は、今日でも必要ではあるが、もはやそれだけでは十分とはいえない。
 そして、かつては軽視され、取るに足らないものだとみなされた能力、つまり創造力や共感、喜び、意義といった「右脳的」な特質が、これからの世の中で大きく飛躍できるか、もがき苦しむことになるか、を決める重要な要素になってくる。


 6つのセンス「デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがい」は、本来、人間に備わった資質であり、必要なのは磨きをかけることだけだという。

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